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シャーガス病  血液製剤100%安全性を確認出来ない実態

「シャーガス病」が献血された血液を検査したところ、

抗体陽性で日本で初めて確認された事がニュースとなっていますね。

そして、この中南米出身の男性が、シャーガス病対策が始まる

2012年の10月までの間に少なくとも9回も献血しており、

その血液で血液製剤が作られ、

既に患者に投与された可能性がある事もわかっています。



「シャーガス病」とは

中南米地域に流行地をもつ

カメムシの仲間のサシガメという昆虫が、

人の血を吸う際に、寄生虫が人体に入り込み発症する病気です。

寄生虫は主に心臓に寄生し、

10年から20年は症状があまりないまま推移するそうですが、

その後、心臓が少しずつ肥大して心不全、心臓破裂で突然死亡したりします。

感受性動物は、人、犬、猫、猿など、150種以上の哺乳類に及びます。




こちらがフジニュースネットワーク(FNN)のシャーガス病の動画です。

サシガメも写ってます。

厚生労働省の方の説明に特に注目して下さい。

理由は下に書いてます。。。








さて、このニュースでとても気になるのは、

血液製剤が作られるまでの安全性と厚生労働省、

日本赤十字社
の対応についてです。




シャーガス病に対する日本の対応

日本赤十字社がシャーガス病について、全国的に安全対策を行い始めたのは、

今年2013年の4月とテレビで厚生労働省の方が仰ってましたが、

2012年の10月頃から、何らかの対策を行っていた様です。


日本赤十字社のウェブサイトには

日本においては、中南米地域から来られた方々が

約30万人
に及ぶと言われており、

その中にシャーガス病のキャリア(感染者)がいることが

研究者から指摘されておりました。

現在、日本の献血では、シャーガス病の有無を

確認する検査を実施しておりません
ので、

輸血による感染を防ぐことを目的とした予防的な措置を講じるため、

以下(1)~(3)の質問に該当された方の献血血液は、

血漿分画製剤の原料血漿のみに

使用させていただくことといたしました。 

<中南米地域※滞在歴に関する質問>
(1)中南米諸国で生まれた、又は育った。
(2)母親が、中南米諸国で生まれた、又は育った。
(3)上記(1)に該当しない人で、中南米諸国に通算4週間以上滞在した。

とあります。




つまり、感染者がいる事が指摘されていた。

なのに、シャーガス病の有無を確認する検査を実地しておりません。


。。。この部分、非常に考えさせられます。




そして、今回、この任意で答えた質問の該当者の内、

一人が感染者だったわけですね。



日本で製造される血液製剤に対しては、

血液は全て献血だそうですが、血液提供の段階から、

医療機関に届くまで、様々な安全対策が行われています。

しかし、これでも100%安全ではないのです。

1)現時点で未知の感染症には対応出来ません。

2)ウイルス感染が検査で明らかになるまでの

  数日間のウィンドウ・ピリオドの間に行った献血の場合、

  検査をパスしてしまう可能性がある。



と言う事は、新しい病気が発見されたら、

即時に厚生労働省や日本赤十字社が対応をするべきですよね。




アメリカでは2010年の4月には

献血に対するシャーガス病の検査を承認しているので、

テスト自体はかなり前から存在していたのではないでしょうか?

日本での対応は2年以上の遅れがあったと言う事です。


ちなみに、シャーガス病は

1909年 ブラジルの医師、カルロス・シャーガスが発見

1920年にブラジルで大発生していたそうです。

1960年頃に人間に危害を与えるとして注目をあびる

という歴史があります。



シャーガス病の予防と治療法

残念ながら、まだ、予防接種はありません。

サシガメに刺されない様にするのが

中南米で進めている予防法です。

感染直後であれば寄生虫を殺す為にニフルチモックスや

ペンズニダゾールの塗り薬を使用します。

慢性感染者の場合は、対症療法のみ行うのが現状です。





私たちは何時、輸血等で、血液製剤を使う状況になるかわかりませんが、

日本赤十字社及び厚生労働省の対応が遅い感じるのは

私だけでは無いと思います。

テレビの取材では、厚生労働省によると、

出回ってしまった血液製剤からシャーガス病に感染したという例は、

これまでに報告されていないと言っていますが、

今まで全く認知の無かった病気の報告が

無い事で安心とは思えませんよね。


国民の安全を第一に考えて、敏速な対応をして頂きたいです。